熱量と粘り強さが生んだ
「妥協なき一杯」塩元帥

発見 08

名店たちが語る、キンレイとの想い──。塩元帥から50周年を祝うメッセージをいただきました。
キンレイさん、50周年、本当におめでとうございます。
企業が50年も続くって、それだけで凄まじいことやと思うんです。ラーメン屋でも、味を守りながら続けていくのは並大抵じゃない。でもキンレイさんは、そのおいしさを冷凍という形で守り抜いて50年やってこられた。その努力と姿勢に、心から敬意を表したいです。
塩元帥は、数年前にキンレイさんと一緒に開発させてもらいましたが、とにかく熱量と粘り強さがすごかった。
検討回数を重ねれば、ある程度のレベルまではたどり着きますが、その先はコストや設備の制約などでレベルを上げていくのは難しいと思います。ですが、キンレイさんは少し違った。塩ひとつ選ぶにも、何種類も持ってきて、実際に味を確かめながら、一つ一つ徹底的に議論を重ねて『これにしましょう!』と結論を出していく。焦がしオニオンもそう。あれは私たちの厨房でも「時に失敗する」ことがあるくらい、火加減と時間の見極めが難しい。それを、大きな釜で工場メンバーとともに見極めて生産されている、あれはもう職人の域です。
開発期間は1年近く。試作は60パターン以上。1回の試食でも5〜6種を並べて、麺、スープ、塩、柚子、それぞれのパーツを組み合わせて調整していく。多くの監修企画に取り組んできたけど、ここまで真剣に一緒に味と向き合ってくれる企業さんはそうそういません。
そして何より感動したのは、工場にお邪魔したときのこと。現場はとても清潔で、働いているスタッフさん、パートさんたちや、外国の方も含めて、みんな笑顔で丁寧に挨拶してくれるんです。「ああ、これはいい会社やなぁ」って自然と思い、弊社でも見習うことがたくさんあると感じました。
ラーメンは素材を組み合わせるだけではおいしくならない。どこにどう手をかけるか、そういう細部まで一緒に突き詰めてくれたからこそ、僕は今回のコラボ商品を「最高傑作や」と胸を張って言えるんです。
50周年を迎えてもなお、新しいチャレンジを続けているキンレイさん。これからの50年も、あの妥協のない味づくりの姿勢を、ぜひ続けていってほしいです。その姿勢を失わない限り、世に必要とされ、長く継続する企業となるはず。そして、できれば日本だけじゃなく、世界にもこの味を届けてください。きっと多くの人が驚いて、笑顔になりますから。
塩元帥グループ 創業者 髙橋博司
店舗紹介

塩元帥
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大阪を中心に展開するラーメン店「塩元帥」。健康に配慮した無化調スープと自家製麺が特長。特に天然素材を活かした塩ラーメンが人気で、柚子の香りが漂う優しい味わいが魅力。職人の技と真心を込めた一杯で、幅広い世代に愛されている。
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