分かる人には分かる、
では終わらせない。

発見 12

名店たちが語る、キンレイとの想い──。ラーメンデータバンクから50周年を祝うメッセージをいただきました。

まずは、半世紀にわたる歩みに心より敬意を表します。50周年、本当におめでとうございます。ラーメンを専門とする立場から見ても、キンレイさんの商品開発には毎回驚かされますし、そのこだわりには感服しています。

印象深いのは、「横浜家系ラーメン」の開発のとき。私は有名店の本格路線の味わいをベースに考えていたのですが、キンレイさんから全国の子どもから大人まで、裾野広く楽しんでもらえる味わいを目指したい、とお話いただき、その考え方に目を開かされました。それに沿ってご一緒に味の調整を重ねたことで、結果的に大ヒットにつながったことは、とても嬉しかったですね。また、「熊本ラーメン」の際には、マー油のキレをどう出すかで悩んでいたところに、「マー油&ニンニクチップ」という大胆なダブル採用のアイデアが飛び出してきて、まさに目から鱗。発想力と実行力の両方に感心しました。さらに驚いたのは、「札幌ラーメン」の麺を再現するために、新たに製麺レーンをつくってしまったこと。あの本気度には、ただただ頭が下がります。

商品の魅力としては、やはり「水も何も要らない」という圧倒的な手軽さと、「この価格でこの味か!」と思わせる完成度の高さ。ラーメンに詳しくない方にも、分かりやすい驚きがある点が素晴らしいです。

昨今、原材料価格の高騰が続く中でも、品質を保ちながら価格を大きく変えずに届け続けている企業努力にも敬意を表したいです。さらに、ご当地ラーメンや名店の味に、少しでも近づけようとする姿勢と工夫には、毎回驚かされます。これからも、どうか妥協せず、キンレイさんらしい徹底したこだわりを貫いた商品をつくり続けてください。そして次の節目、一世紀へ向けて、これからも邁進されることを期待しています。

ラーメンデータバンク会長 大崎裕史

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ラーメンデータバンク

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全国のラーメン情報を収集・分析する専門機関。ラーメン店のデータベース運営やトレンド発信、商品開発の監修などを通じて、ラーメン文化の普及と発展に貢献している。業界関係者からの信頼も厚い。

大崎裕史

大崎裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人であり、東京ラーメンフェスタ実行委員長。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立し、2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。

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